突然ですが、あなたは「お金」と「経験」のバランスを考えたことはありますか?
子どもができると、お金の悩みが一気に増えるもの。
日々の生活費だけでなく、教育費や老後資金など「将来のため」に考えることも増えがちです。
だからこそ「いまお金を使う」ということに慎重になりがちな場面が多いのではないでしょうか。
しかし先日、友人との何気ない会話をきっかけに、あることを痛感しました。
経験には賞味期限があるのかもしれないということ
今日はそんな「お金と経験のバランス」についてお話しします。

目次 タップでとべます
経験には賞味期限がある
先日、仕事と子育ての合間をぬって久しぶりに友人と会いました。
会話の内容は、年齢を重ねた人なら一度は通るであろう定番テーマ。
「昔はオールしてそのまま仕事とか行ってたなぁ…」
「ほんまそれ!…でも今はもう体力が追いつかんよなぁ…」
「わかるー!隙あれば寝たいよなぁ〜(笑)」
よくあるアラフォー世代の、なんてことない会話です。
そんなたわいもない会話を楽しんだ帰りの電車で、ふと考えました。
「いま同じようにオールしても純粋に楽しめるんだろうか…」
その答えはすぐに出ました。
「今の自分では、同じように楽しめないな…」
純粋にそう思ったんです。
同じ人物と、同じ行動をするはずなのに…当時はあんなに楽しかったはずなのに…
何気ない会話をきっかけに痛感したのです。
経験にはその瞬間を最大限楽しめる「賞味期限」があるということを…
【なぜ経験には賞味期限があるのか】感じ方を変えた「3つの変化」
なぜわたしが「経験には賞味期限がある」と感じたのか。
それは、年齢とともに起きた「3つの変化」が大きく関係している気がします。
大きくわけると以下のとおり。
これらの変化が、思っていた以上に「経験の感じ方」に影響していたのです。
【年齢とともに変化したもの①】体力
若さって偉大ですよね。
夜通し遊んでも次の日の仕事に響くこともなし。
肌荒れなんてなんのその。
当時は無限と思えるほど、体力がありあまっていました。
しかしアラフォーとなった今、自分自身と向き合うと…
当時の体力は壊滅状態!隙さえあれば寝たい!
そんなわたしが当時と同じような行動をすると、どうなるか…
体力的な面はもちろんのこと、お肌だって砂漠化しヒビ割れ(シワ)増加まっしぐらな未来が容易に想像できます。
楽しさよりも「翌日のダメージ」しか頭によぎりません。考えるだけで恐ろしいです。笑
体力の変化って、こうも人を変えるのですね…遠い目
【年齢とともに変化したもの②】時間に対する価値観
年齢とともに変化したものは、体力だけではありません。
自分の中で「時間に対する価値観」も大きく変わりました。
学生時代を振り返れば、仲の良い友人たちと集まって何時間でもダラダラ喋ることが大好きでした。
内容の薄〜〜〜〜い会話に、これでもかってくらい時間をかける。笑
…でも、あの頃はそれでよかったんです。
「友達と共有している時間を消費すること」そのものに価値を感じていたから。
しかし、わたしも歳を重ねに重ね、気づけば二児のおかん。
自分のことだけ考えていればよかった当時とは環境がガラッと変わりました。
日々、育児・家事・仕事のタスクに追われ、てんてこ舞いまい。
自分のことだけに使える時間って、とてつもなく貴重なものだったのだと痛感する毎日です。
そんな今では、ダラダラ時間をかけて話すよりも
限られた時間の中で要点を絞って話す方が心地よく感じるようになりました。
いま現在は「自分自身のために時間を使うこと」に価値を感じています。
限りある時間を、誰と、どのように使うのか。
時間に対する価値観も、年齢とともに少しずつ変化していたのだと感じます。
【年齢とともに変化したもの③】通貨の価値
「経験を最大限楽しむための賞味期限」を考えるうえで、もうひとつ外せない変化があります。
それが「通貨の価値」です。
某ファーストフードのアレだって…
ニュースなどでも話題になっていますが、現在は円安、かつ、物価高。
あの有名ファーストフード店(某Mドナルド)のハンバーガー。
わたしが学生時代の頃は、60円ほどで購入できていました。
しかし、現在の価格は190円。(2026年5月現在)
その差なんと約3倍!
別にサイズも変わっていないのに(むしろ小さくなってない?笑)、この価格差です。
ここで給与水準も同じようにあがっていれば問題はないのでしょうが…
たしか、わたしが高校生時代にやっていた居酒屋さんでのアルバイトの時給は850円程度だったと記憶しています。
それでいうと現在の時給は当時の3倍程度、2,500円前後はあってほしいところですよね。
しかし、現実はそう甘くありません。
アルバイト最低賃金の平均値を調べると、地域差もありますが全国平均で時給1,121円。(2026年5月現在)
同じ水準で給料があがっているわけではないのに、同じものを食べるために当時の約3倍の通貨が必要なのです。
再訪は夢のまた夢?!新婚当時の思い出も…
気になって他の参考例も調べてみたのですが、旅行価格も非常にあがっています。
10年ほど前、わが家は新婚旅行でヨーロッパに行きました。
たしか当時のツアー価格は、二人合算しても60万円前後だったと記憶しています。
しかし現在の価格を調べてみると、なんと130万ほど!
当時から約2倍の100万越え…さすがに震えるレベルです(苦笑
再訪したいと思っておりましたが、なかなか簡単には行けない金額になってしまいました。
仮になんとか行けたとしても、当時のように純粋に旅そのものを楽しめるかと言われると…
正直かなり怪しい気がします。
なぜなら先ほどの価格には、現地で使えるお金は含まれていません。
食費や観光費、お土産代などがツアー代とは別にかかります。
「せっかく来たのに節約ばかり気にしてしまう」
そんな未来も容易に想像できますね…
同じ通貨で同じ体験ができるとは限らない
このように通貨の価値も一定ではないということ。
同じ通貨で、同じ体験ができるとは限らない。
「今ならできたはずの経験」が、将来的に「金銭的な理由でできなくなる可能性」だってあるんです。
そう考えると、「いつかやろう」と先延ばしにしている経験にも、実は賞味期限があるのかもしれません。
しかもその賞味期限は、自分が思っているよりずっと早く訪れるのかもしれないのです。
すべての物・経験には賞味期限がある
体力・時間・通貨。
すべての価値は年齢、時代とともに変化します。
もし通貨価値が変わっていなかったとしても、体力は年齢とともに低下します。
同じような体験をしようとしても体力が追いつかないこともあるでしょう。
たとえば前項で例として触れたヨーロッパでの新婚旅行について。
イタリアとスペインを周遊するプランだったのですが、移動がとても大変だったことを覚えています。
飛行機からまた飛行機へ乗り継ぎ、ようやく現地についたと思ったら、バスに乗り込む。
現地についたと思ったら急いでイベントを消化して、また次の移動。
かなりタイトなスケジュールで、正直なところ疲労がピークになることもありました。
とはいえ、当時のわたしたちはまだ20代中盤。
体力的に問題ない年頃だったので、疲労が残る中でもとても楽しく過ごすことができました。
(なんならその疲労すら楽しむような、そんな感覚でしたね。)
しかし、同じプランを60代で経験することを想像してみるとどうでしょう。
もちろん、想像した60代の自分も楽しんではいます。
でも、どう頑張って想像しても、20代の自分と同じレベルまで楽しんでいる姿を想像することはできません。
20代に経験することと60代に経験することでは、同じ経験ひとつとったとしても体験価値が異なります。
「すべての物・経験には最大限に魅力を引き出すための賞味期限がある」のです。
お金と経験のバランスを意識して「今」を楽しむ
今回わたしは、何気ない友人との会話をきっかけに、「経験の賞味期限」について改めて考えました。
体力・時間・通貨の価値。
これらはすべて、年齢や時代とともに少しずつ変化していくものです。
もちろん子どもの将来や自分たちの老後のために、お金を貯めることも必要不可欠ではあります。
ですが、備えることを優先し過ぎることで「今だからこそ価値があった経験」を逃してしまうこともあるんです。
老後に貯め込んだお金を使った時に
若い頃の体験と同じ価値で使うことができるとは限らない
今しかない体力。今しかない時間。今だからこそ感じることができる感情。
これらは、あとからお金を積んでも完全には取り戻せないものです。
だからこそ漠然と将来にむけて備えるだけではなく、今までになかった視点も大切にしていきたい。
「この経験は、本当にあと回しでもいいのか」
「今の自分だからこそ、味わえる経験ではないか」
これからは「お金」と「経験」のバランスと向き合いながら、最大限「今」を楽しんでいこうと思います。
それでは、ここまでお付き合いいただきありがとうございます。
この記事があなたにとって「経験の賞味期限」を意識するきっかけになったのであれば幸いです。
ではまた次回の記事でお会いしましょう。
